ブラジャーで勲章をもらった男
出版に関わった方と出会うという偶然
「ブラジャーで勲章をもらった男」。
奇をてらったタイトルだなと書評欄で目にした時から気になっていた。
不思議なことがあるもので、気に留めていると、この書籍の出版に関わり本文中に何度も登場する方と偶然出会う。
印象に残ったタイトルの奇抜さに関わらず、ページを読み進めるとずしんとこたえる哲学がそこにはあった。
草創期のワコールで働き、その後、いろいろなめぐりあわせで独立することに。
起業し、新しい事業を展開していくことの苦しさと醍醐味が詰まっている。
それでも苦しさや暗さを感じさせないのは、著者西田清美氏の魅力だろう。
情熱を保ち続ける、挑戦する心を忘れない
戦後の日本で女性下着開発に打ち込んだ人々の懐の深さと情熱。
企業を維持していくとは、なんとも厳しく、それを乗り越える情熱と知恵がないと進めないことを実感。
筋を通す、情熱を保ち続ける、挑戦する心を忘れない。