Design + Blog

取材、デザイン、時々コーヒーやカメラに思いを巡らせる毎日。

白山検定 取材で学んだこと

昨年取材を担当した「白山検定 参考書」(白山市観光連盟発行、北國新聞社発売)。

取材の醍醐味は、未知の領域へと踏み出すことです。

分かりやすくいえば、新たなことを知ることにあります。

 

白山市を取り巻く歴史上の人々の取材。

加賀の千代女や暁烏敏ら著名な人物だけでなく、新しい発見や学びがありました。

 

依頼者から示された候補者の名前には仏教哲学者「鈴木大拙」の名も。

えっ、大拙は金沢生まれでは。

恥ずかしながら、大拙白山市の関わりを今回初めて知りました。

 

金沢にあった旧制四高を退学した大拙が仕事を求めた先が、美川小学校だったそうです。

代用教員として、旧美川町の寺に下宿しながら、勤務する学校に通ったのだとか。

 

在職中には母親が亡くなっています。その後、職を辞して上京、東京帝国大学へと進んだのでした。

 

下宿していた德証寺には今も大拙の記念碑があり、梵鐘には大拙の手による銘文「The Bell of Peace & Liberty(自由と平和の鐘)」が刻まれています。