午前中の日程が押して、駆け込んだ午後の取材先。こちらの空腹を見透かしたかのように「お雑煮はいかがですか?」。
ありがたい。天の声です。
食べなれた金沢風とは異なり、焼いた餅が入ったお雑煮。土地によって、家庭によって味付けや具がことなるのがお雑煮の特徴。温かな出汁と柔らかな焼き餅が身にも、心にも沁みました。
おかげで取材にも力が入りました。ありがとうございます。
取材を終えて、ぽつぽつと降り出した鉛色の空の下、玄関を出て、ふと見やれば、板塀の節穴がハートを浮かべて見送ってくれました。
温かいお雑煮、温かいハート。寒空に温かさが身に染みた一日でした。