「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(村上春樹氏著)
先日、読んだ「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」。村上春樹ワールドにはまり一気に読み終えたのでした。
ストーリーは、ものすごく現実体験に近い(ような)部分と、やや現実から離れた部分が入り混じる。時代背景や主人公の世代を考えると、自分もいつか経験したように思える部分があり、いつしか、現実と非現実の境界が分からなくなるような不思議な世界に迷い込んでいきます。
学生時代に「羊をめぐる冒険」を読んで以来、読み続けている村上作品。ミーハーといわれようとその小説の世界には常にひきつけられてきました。
作品を読み終え、さっそくリスト作曲、ラザール・ベルマン演奏の「巡礼の年」のCDを注文したのでした。